チンギス・カンとその友人たち



 
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  コラム3 朝鮮の意味

モンゴル人は朝鮮、韓国のことをСолонгос(Solongos、ソロンゴス)と言う。虹と黒貂の二つの意味があるようだ。が、それを扱うほどの知識はないのでパス。 我々が用いる朝鮮の意味について述べたい。
これは”朝が鮮やか”と説明されていることが多い。だが、中国に駐在していたときTVから聞こえてくる朝鮮の発音の”鮮”を聞いて違和感を感じた。 というのは、日本料理のような素材の味を生かしたさっぱりと美味しい料理を食べたときに、”鮮的”と中国人が言うのを耳にしていたからである。 この鮮は(xian1)と高い発音で、鮮やかと、そのように美味しいの意味がある。 だが、”chao2xian3”とアナウンサーは言っていた。
調べてみると、chao2(チャオ)と後ろ高に発音すると朝廷、王朝の意味で、”zhao1(チャオ)と高く発音すると朝(あさ)であった。鮮の”xian3(シエン)と低い発音の方は、”少ない”の意味であった。 巧言令色鮮仁を、少なし仁、と読むアレである。なお、cとzの違いは清濁ではなく、有気無気の違いである。 中国人は、”朝が鮮やか”とは言っていないことが分かった。直訳すれば、”王朝が少ない”と言っているのである。
これは、”朝貢が少ないとの意味だ”と解説しているサイトもある。だが字義通りとれば、まだ部族が割拠の状態で、王朝形成に至っていない社会である、との意味にもとれよう。 朝鮮という言葉ができた朝鮮北部から満州南部の古代を考えると、この方が適切なように思える。もっとも現在、 半島の北部に三代続く金王朝がある。朝鮮の発音が大きな皮肉のように聞こえる。 朝鮮の言葉が出来た時代は”朝が鮮やか”だったが、後世になって、違う意味に改変されたと言えないことも無いが、私には分からない。
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